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2004.05.07

帝都東京・隠された地下網の秘密

好奇心と猜疑心をかき立てられる本です。途中から夢中で読みました。

まずは...

・首都高速三宅坂:なんのために突然本線分岐するのか?
・国会議事堂周辺の地図 二つの地図に違いがある
・国会議事堂は誰が施工したのか不詳である


といったいくつかの謎を提示されて、東京の地下の秘密が解き明か
してゆきます。
しかし、当初示されていた謎から予想もできなかった思わぬ”帝都
東京”の地下の秘密が次々に明らかになっていく。そのスケールの
大きさと、謎の大きさに驚きます。

実際にこの地下網の地図が明らかにされているわけではないので
あくまで仮説です。しかし、本書のなかの一つ一つの事実の積み重
ねが見事で、確かに納得させられるものです。


よく利用する路線の不思議な点を引用すると..

 ・丸の内線
  池袋~本郷三丁目間 ほぼ春日通り沿いに線路は通っているのに、
  なぜか春日通りの下を通っていない。
  しかも本郷三丁目をすぎるとトンネルの壁の色が違う。
 
  赤坂見附の駅が銀座線との乗り換えに便利 
  上り下りが二段重ねになっている。しかしなぜこの駅だけ?

  中野坂上で分岐 中野坂上-方南町は支線になっている。なにか
  不自然ではないか?

 ・大江戸線
  トンネルが狭いため車両は非常にコンパクト。しかし線路の幅が
  通常より広い「広軌」なのはなぜか?矛盾していないか?
  一般のJRは狭軌。新幹線が広軌を使用している。
  地下鉄では都営浅草線以来約30年ぶりの採用

  どうやっても赤字にしかならない路線なのに建設されたのはなぜ?

  大江戸の名が示すとおり戦前の要所を結んでいるのはなぜ?



本書で明らかにされたような帝都東京の地下網は事実を見る限り、
間違いないのだろう。しかし、これらの存在が国民に明らかにされて
いないのはなぜなのか?国家機密?国防?

しかも、これらの維持には税金も使用されているのであろう。
この地下網を築いた先人はすごいと思うが、なんだか釈然としない
思いがあります。

ものすごく好奇心と猜疑心をかき立てられる本です。かたわらに都
心の地図を置いて読み進めることをおすすめします。

帝都東京・隠された地下網の秘密:秋庭俊

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