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2004.05.19

友だちはいらない!

「ひとから理解されたり、認められたり、必要とされたりすることがいちばん
たいせつなことだっていうのは、いまの人間たちが共通に信じこまされてい
る、まちがった信仰なんだ。」
人間は自分のことをわかってくれる人なんかいなくても生きていけるって
ことこそが、人間が学ぶべき、なによりたいせつなことなんだ
。そして友情っ
て、本来友だちなんかいなくても生きていける人たちのあいだにしか、成り
立たないものなんじゃないかな?」(太字は原文ママ)

子どものための哲学対話-人間は遊ぶために生きている! 
永井均・著 内田かずひろ・絵 講談社
子どものための哲学対話―人間は遊ぶために生きている!


ものスゴイ衝撃を受けました。まさに自分はこの信仰を信じこまされている
人間です。この本を初めて読んだのは5、6年前ですが、いまだに「ひとから
理解されたり、認められたり、必要とされたり」したいと思って日々うれしくなっ
たり、落ちこんだりしています。

しかし明確に「この信仰(人から認められること)は正しい」と反論するだけ
の言葉も持たないし、その反対に「自分のことをわかってくれる人なんかい
なくても生きていけ」るようになればいいなぁ...とも思うし、いろいろなこ
とを考えさせられます。
ただ自分なりに考えている意味は「友だち」つまり「自分以外のもの」の
評価に価値を求めるな、ということではないだろうか。
自分の頭で考えることを放棄していないか?


この本は一応「子どものための」本なので字も大きく、挿絵もたくさんあり、
130ページ弱と薄く見た目は子ども向けの本です。しかもいわゆる哲学
用語もでてきません。

しかし、筆者の言う「子どものための哲学」とは「”森羅万象の存在”の
哲学」という意味での「子どもの哲学」であり、単純に年齢だけで「子ども」
を意味しているわけではありません。

本書で対話のテーマとして取り上げられているのは

  ・ぼくはなぜ、生まれてきたのか?
  ・どうして勉強をしなくちゃいけないのか?
  ・こまっている人を助けてはいけない?
  ・うそをついてもいい?
  ・元気が出ないとき、どうしたらいいか?
  ・死んだらどうなる?

など、誰もが子どものころ疑問を持ったであろう内容を取り上げています。


「最近自分の頭で考えることしていない」と思っている人や、「勝ち組」
「負け組」のような殺伐とした言葉に辟易としている人におすすめします。
もちろん「友だちはいらない!」という言葉にドキッとした人にもおすすめです。

また、著者の永井均の他の著作は.....
<子ども>のための哲学 講談社現代新書―ジュネス
マンガは哲学する
なども面白いです。

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