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2004.09.27

ETV特集 “スロー建築のススメ 藤森照信流 家の作り方”

藤森照信氏は高校の大先輩。路上観察学会を旗揚げしたころ、
高校に講演に来てくれたことがあります。
高校の図書館で路上観察学会の本を読みまくって、さらに講演
の日はがぶりつきで講演を聞いていたことを、思い出しました。
           ●
先週の土曜日(04/09/25)のETV特集。この夏、藤森氏の故郷の
長野県茅野市の畑の中に「樹上の家<高過庵(たかすぎあん)>」
を建築。その約一年の建築過程を追いつつ、過去の活動や作品が
紹介されてゆく番組でした。

番組の後半、建築家の石山修武氏の「世田谷村」を訪れ建築物の
スライドを一緒に見ている。
スライドは、隅田川の河川敷にあるホームレスの住んでいる家。
すべて廃材や拾ってきたものからできている。しかも、ソーラー
パネルが顔を出していて自家発電までしている。
そのスライドの右奥には現代のモダンな高層ビルが写っている。
そのスライドをみながら、石山氏の言葉で印象的だったのが
 ・現代の家は、電気やガス管や上下水道などにつながれている。
  それは人間で言えば病院のベッドで点滴や人工呼吸器につながれた
  状態。
 ・そのようなチューブから独立した建物を造りたいと思っている。
 ・ホームレスの家は、まさにチューブから独立した建物。その正反対
  の存在が右奥に写る高層ビル。

汐留でも品川でも六本木でも、立派な建物が建っていて遠目には
カッコイイ。でも仕事で行っても遊びで行ってもなんとなくつまらない。
建築そのものが我々から遠く離れてしまっていて、建物に人間がか
かわる余地がない、といえばいいのだろうか。
スライドに出てきたホームレスの家は、すべて自分がかかわっている
し、チューブからも独立している。ホームレスの家がモダン建築に
対するアンチテーゼとも言えるのだろうか..

            ●
ふつう建物や家のメンテナンスは“面倒だ”ということで避けられる。
モダンな建築は、まさにそのメンテナンスフリーを目指したものだろう。
その意味では番組に出てくるタンポポハウスやニラハウスや壁の隙間に
芝生が植えられている家など、とんでもない家だろう。ただ、その分
人間が建物に関わる余地がある。
端から見ている分には、なんだかとても楽しそうだ。建物が愛おしく
みえてくる。

藤森氏にとって、建築は人を生かすもの。そして人は建築によって生か
されるという。よく考えれば当たり前のことなのに、すっぽり抜け落ちて
いた視点だった。
建築家としての藤森氏の建築物は知っていても、その建築の考え方は
今回の番組で初めて耳にすることが多かった。
 ん~結論がまとまらなくなってしまった...

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