2010.06.08

旅の指さし会話帳 miniを愛用中

英語以外の言葉が公用語の国へ行くときは「旅の指さし会話帳 mini」を持ってゆくことにしている。
R0020109

現地の言葉がカタカナ読みで書かれた本はたくさんある。でも相手からの返事をどうやって認識するかがすっぽり抜けている。
なんとかカタカナ読みで意志は伝えたとしても、相手が何を言っているのかわからなければ意思の疎通にはならない。


指さし会話帳は、相手からも指さしで返事をしてもらうように作られているので、意志は伝えたものの相手が何を言っているのかわからないということは避けられる。

たぶん誰も使うであろうタクシーで行き先を告げたり、何時頃迎えに来てなどのフレーズは見開きのページにまとめられているので使いやすい。
またminiサイズながら、緊急時の警察や病院などでも使えるフレーズもしっかり載っている。

ホテルなら英語は通じるけど、現地の特産物や名所など特定の単語だけがわからないこともあるし、英語での呼び方と現地の言葉での呼び方が違うなんてこともある。
そんなときも途中まで英語で話して、わからない単語だけ指させばスマートに会話が進む。

私がこの会話帳を使ったことがあるのはドイツ・フランス・中国の3カ国だけど、どの国でもこの本をとても珍しがられる。しかも、この本の現地語版が欲しいと必ず言われるくらい好評だ。
旅の指さし会話帳にはA5サイズの通常版と文庫サイズのminiがあるが、miniの方がイイと思う。ポケットにも入るサイズだし、旅行には必要十分な単語が網羅されて、さらにお手頃価格。言うことないです。


旅の指さし会話帳 miniフランス[フランス語] (旅の指さし会話帳mini)
大峡 晶子
情報センター出版局
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旅の指さし会話帳mini 中国(中国語)
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2009.03.13

読書メモ:猿はマンキ お金はマニ

猿はマンキお金はマニ―日本人のための英語発音ルール


猿はマンキお金はマニ―日本人のための英語発音ルール

ピーターバラカン氏による、日本人のための英語発音ルール。イギリス英語とカタカナ英語を知り尽くした方のため、日本人が気づきにくい点に紙面が割かれとても参考になります。ただ、何が何だかわからなくなり頭が痛くなってくる弊害も...

以下気になったところのメモ


P9
この本で基準にする英語発音はイギリスの標準的な発音です。自分がイギリス人だからと言うのではありません。アメリカ英語の発音はあまりにも日本語の音感と離れすぎているので、日本人がそれをマスターするのに相当の努力が必要ですし、中途半端にアメリカ風に話そうとするとむしろ余計に通じなくなることが多いのです。特に母音は極端に違います。

とはいっても、Media(ミーディア)でふだん接するのはアメリカ英語が圧倒的に多いこともまた事実。
アメリカ英語の発音がそんなに日本の音感と違うとは知らなかったので、新たな発見です。

英語の発音のルールに関する記述は


P20
英語では後ろから二つ目の音節を強調することが多い
強調されない母音はいい加減な発音になりやすい。
P33
語尾の子音はちゃんというのではなく、「含み」程度で十分

 get out ゲダウ(ト) Get up! ゲダ(プ) get a job ゲダジョ(ブ)
P43
語尾が-ngで終わる単語は、最後のgの発音をほとんどしなくてかまいません。
 sing thing シン 
 
P47-50
●lとrの発音と「らりるれろ」の違い
日本語の「らりるれろ」は英語のlともrとも違う発音なのです。
日本語の「らりるれろ」にはlとrと同じぐらいdの音も混じっていることも意識すれば、英語の発音と日本語の発音の違いがつかみやすい

英語のrはとても弱い音です。wに近いほど弱いので、決して舌を巻くべきではありません。
それに対し、発音はlのほうがはっきりとしています。学校で覚えた(かな?)要領で、舌の先をしっかりと前歯の後ろに付けて発音する練習をしましょう。


このあたりは基本的で、難しくないのでここを押さえれば英語を誤解されることは少なくなりそう。


この本は2008年1月発売ですが、


p112
perfumeはプーフューム
 香水のことにしても、音楽をやる人たちのことにしても……。

YMOと仕事していた人がテクノポップユニットに触れているところはニヤリ。


私が英語を使う仕事で接する人の8割は第二外国語として英語を使う人です。ヒングリッシュやシングリッシュなど、様々な英語の形が登場している今ですが、イギリス英語の発音を意識することができれば、英語を誤解されることは限りなく減らすことができると思います。

本書専用のウェブサイトが用意されていて、ピーターバラカン氏本人の発音を聞くことができるようになっています。

NHK出版|猿はマンキ お金はマニ 日本人のための英語発音ルール

http://www.nhk-book.co.jp/gogaku/monkey/

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2008.03.04

DIMEのモバイルスピーカー

今日(2008/Mar/04)発売の雑誌DIMEに「DIMEオリジナルモバイルスピーカー」の付録。
DIMEはふだん購入してないけど、オマケが付いても特別定価500円の安さにつられて購入。定価は350円なのでスピーカーは150円の計算。
パッシブ型のステレオスピーカーで、ステレオミニジャックに差し込んで使う。試しに自分のNetwork Walkmanで使用してみたのがコレ。
080304_0838_3
プラグが可動式なので、置き場所が固定されないのはいい感じ。
さすがに電池を使わないパッシブ方式なので音量的にはツライ。それでもNetwork Walkmanの音量を最大にしても音が割れることはなかったのはオドロキ。モバイルスピーカーと名乗るだけあってメチャクチャ軽い。

前から小さいパッシブ型スピーカーが欲しくてamazonで探してたけど、どんなに安いのでも780円ぐらいする↓
ヤザワ プラグインスピーカー VRS202W
それを考えると雑誌代を入れてもほとんどタダみたいな金額です。
DIME本体の「無敵の出張術」特集も役に立ったので、なかなかお得な買い物でした。

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2008.02.07

読書メモ:英語ライティングルールブック

英語ライティングルールブック―正しく伝えるための文法・語法・句読法
英語ライティングルールブック―正しく伝えるための文法・語法・句読法

仕事で英語を使い始めたけど、どうもすんなりと英文が書けない人に特にオススメ。

eメールの文例集はたくさんありますが、文例をそのまま使える状況はそうそうありません。本当に伝えたい部分の英文がうまく書けずに辞書を引きながら、時間だけが経っていく。なんとか書けた英文も、自分で読み返してもこなれない英文で相手に意図が伝わらず...という状況に困り果て手にしたのが「英語ライティングルールブック」です。
この本で役に立つのが第2章の語法編・第3章の句読法編。しかも他の本では解説されていない事項がとても多い。
          ●
第2章の語法編では
 1.間違いやすい類義語の使い分け
 2.英語と日本語のずれ
 3.冗漫な表現と簡潔な表現
 4.差別的表現とPC表現
 5.カジュアルな表現とフォーマルな表現
が説明されています。
 
特に「間違いやすい類義語の使い分け」「英語と日本語のずれ」の説明は、日本人が間違えやすかったり、理解しにくい点が説明されています。
この部分を始めて読んだとき、いままで勘違いをして語句を使っていたことに気づき冷や汗をかきながら読み進めました。自分の意図が上手く伝わらなかったのは、これが原因だったのか、と気づかされた点もありました。

参考になった点を引用します。


第2章 語法編
1.間違いやすい類義語の使い分け

「~しなければならない」の使い分け
have to / need to / must
「~することができた」
could / was able to
「終える・終わる」
complete / finish / end
「学ぶ」「勉強する」
learn / study
「気づく」
notice / realize
notice しているがrealizeしていない?
「対処する」
cope with / deal with

2.英語と日本語のずれ
「チャレンジする」とchallenge
I challenged my teacher.とは?
「教育」とeducation
「問題」とproblem
「努力」とeffort
「普及」とspread


また逆にこのような類義語の書き分けができなくても、この内容を知っていれば相手がどんな意図で書いているのがニュアンスをつかむことができ、リーディングでも役に立つと思います。

          ●
第3章の「句読法編」は、細かいところまで説明されています。句読法(punctuation)は、辞書にも書いていないし、日本人にわかりにくい内容です。
また、私が知る限り句読法の詳しい説明は類書に見つかりませんでした。puctuationについて本を探している人には文句なしにオススメの本です。

英語ライティングルールブック―正しく伝えるための文法・語法・句読法

また、私は英文ビジネスメールの文例集にこちらの本を使っています。
こちらの本は文例が非常に多いのが気に入っています。

英文ビジネスeメール実例集〈Ver.2.0〉

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2007.02.09

読書メモ:夢をかなえる勉強法

夢をかなえる勉強法伊藤真

夢をかなえる勉強法

司法試験の塾、伊藤塾の塾長伊東真氏の著作。
いわゆる受験勉強の「学習」ではなく、社会人がどのような種類の勉強を、どのような方法で勉強するべきか、という著者の勉強に対する考え方がまとめられている。

いま何か目標に勉強をしている人は、どうやって勉強を進めていくのか、勉強に対する意識・考えの持ち方から、具体的な勉強方法など参考になる。

漠然と「勉強をしなきゃ」と思っている人には、「勉強をしなくちゃ」ではなく「勉強しよう!」と思わせてくれる本だと思う。

私が参考になったのは、勉強に対するモチベーションのアップの部分です。
勉強をすることは長期間に渡るし、途中で失敗もする。絶望感や悲観的な考え方に陥ることがたびたびあります。本書では「元気ノート」と「夢ノート」をつけることなどでそれをを乗り切る方法が提案されています。
これはなんとか自分でも作ってみようと、試行錯誤中です。

以下は参考になった点のまとめ&引用です。

○勉強とは人がそれぞれ持っている能力を最大限発揮させるために行うものである。言葉を換えれば、自分は何ができるのか、何に向いているのか、いわば自分のミッション(使命)を探すために本来、行うものなのだ。p1

○つねにゴールからさかのぼって今を考える
ゴールを明確にしたら、ゴールからさかのぼって今やるべきことを決めていく。
ゴールを意識させるため授業開始の初日に合格体験記を書いてもらっている。
p28
徹底的に「全体像を意識すること」によって道に迷わなくなるのだ。p20

○基礎的な勉強を繰り返し、何度も飽きずにやって、体に覚えさせてしまう。そうするとそこから先が楽になるのだ。63p

○しかし反復練習はつらくて飽きる。つらさを乗り越える方法がある。何か。
それは自分がやったことを目に見える形にして示してやることである。71p

○具体例をメモする
具体例は抽象的な事柄を理解する手がかりになる。
原理・原則は本に書いてある。それを先生なりにアレンジして話してくれるところに講義の価値がある。

○効果の上がる予習・復習の仕方とは?
予習の目的は講義の中で疑問を発見することにある。
講義が終わったあとの五分間は、復習のゴールデンタイムである。まだ記憶が新しいので、知識が脳に定着しやすい。94p

○元気ノートと夢ノートをつける
 「元気ノート」自分が元気なときに、それを見れば元気になるようなことを書きためておくノート。 自分を励ます言葉や自分の長所を書き出しておく。119p
 「夢ノート」試験に合格した後や将来やりたいことを、全部書き出しておく。
 頭の中で考えているだけでは、堂々めぐりするだけだ。頭にあることは、みな外に吐き出した方がいい。

○悲観的な気持ちをどうやって乗り越えるか
 部分的な自分の弱点を全体視しない
 一時的な失敗を永続化しない
 楽観主義者は、失敗は一時的で、原因は自分以外の状況やまわりの環境、タイミングだと考える。
うまくいかないときでも自分を嫌いにならないことである。130p

○自分の人生の目標は何か?それはなぜか?そのために何をしているのか?
その答えをさがすために、私たちは勉強をしているのである。188p

○勉強するということの根元的な意味
自分は何者であり、何のために生まれてきたのか?
勉強するということは、そうしたわからないことを知り、根元的な不安から自由になることではないだろうか。
212p

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2006.12.28

読書メモ:風邪の効用

野口晴哉「風邪の効用」ちくま文庫

風邪に対する考え方が180度ひっくり返される本だ。
風邪らしい風邪は半年ぐらい引いてないんだけど、風邪をひきたくなってくる。

本書での風邪への考え方は..

体のどこかに偏りが多くなり、働かせすぎた処ができると風邪を引く。でも、きちんと発熱などをして風邪を経過させると体を緩ませることができる。
ただ風邪を完全に経過させず治すことばかり考えると、体の弱いところを残してまた風邪を引いてしまう。
それでも風邪を繰り返せるうちはいいが、風邪も引かなくなってしまえば、バタッと倒れるのを待つだけだ。
風邪は病気と言うよりも風邪自体が治療行為で体の自然な健康法と言える

という感じだ。

寒くなってくると風邪薬のCMが大量にながされる。薬自体は風邪を治すものではなく、くしゃみや発熱などの「症状」自体を押さえるものだ。
でも熱は免疫反応を高めるものだから、熱だけを押さえてしまえばウイルスの退治もできなくなってしまう。下痢をするのだって、体の中の悪い物を外に出そうする反応だ。でも下痢だけをを押さえてしまえば、体の中にいつまでも悪い毒素を飼っているようなものだ。風邪を経過させることができず、風邪を治すことばかり考えている人が多くなっていると思う。
この本は1962年に発刊された本だが、今もその内容は今も色褪せていない。

じゃあ、風邪薬を飲まないでどうやって風邪を経過させるのかというのは、本書をじっくり読む必要がある。私もなんとなくわかったような、わからないような感じです。

ともかく最近は自分の体の微妙な変化や偏りが感じづらくなってしまっているのかもしれない。早く風邪を引かないと!


風邪の効用
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野口 晴哉
筑摩書房
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2006.10.25

読書メモ:若者殺しの時代 堀井憲一郎

いわゆる「若者市場」「若者文化」という見方はもちろんもう若者ではない人からの視線だ。今の時代は社会の中心に「いつまでも若者のつもり」の人たちが居すわり、「若者」がどこまでも延長されている。
「若者市場」が拡大しているように見えて実をいうと本当の若者はやんわりと殺されて行く構図が見えてくる。

それは明らかに見えているものではないけど、堀井氏はさまざまな(ユニークな)調査を元にそれを明らかにして行く。

特に80年代初期からバブル経済に入っていく時代の記述はとても興味深く読んだ。
個人的な事を書けば、バブル景気は中学から大学にかけての世代だ。
バブル景気と言われても学生には縁のない話だし、高校までは田舎に住んでいたのでさらに景気のいい話には縁がない。やっと社会に出られる頃には、バブルが無惨にはじけた就職氷河期。
なんだか周りがものすごく浮かれていたのは覚えているけど、実感としては何もわからない。唯一覚えているのはクリーニング屋のおじさんがNTT株でバカみたいにもうけて、ある日突然セルシオに乗っていた事ぐらいだ。
そんな時代でどんなことが起こっていたのか知るだけでもこの本はオモシロイと思う。

この本は「週刊文春」の「ホリイのずんずん調査」から再構成したということだ。一見なんの関係を持たないような調査が有機的に結びつけられていて、その洞察力は見事だと思う。

と書いて来て、本文の最後はこう終わる

194p
すきあらば、逃げろ。一緒に沈むな。
うまく、逃げ切ってくくれ。

堀井氏は最後に「逃げて欲しい」と説く...これはなんだか理解できない。
これってオチなのかな..何を意図したんだろう。
「逃げろ」といわれれば浅田彰の逃走論ぐらいしか連想できないが...

以下、気になったところの引用です。

5p でもその後、ある時期を境に「若者であることは別に得でない」という時代になってしまったのだ。~中略~  困ったことに、上の世代はそれに気づいていない・ 「考えると、若者の時はよかったなあ」と考えてる世代が、いまの日本の上のほうにどーんと存在している。~中略~上から「若いんだから」という言葉が出るたびに、(ほんとにもう、少しは考えろよ)と心の中でひたすら嘆息している連中であふれているのだ。若い連中は、黙ってる。やんわりとだが若者は殺されてゆく。

152p
たとえば。
自分のお誕生日に、いったいいくつのメールが来たか。そのメールの数で「今存在する世界の中で、あなたの誕生日を覚えていて、祝ってくれる気持ちのあったすべての人の数」示されるのだ。逃げようがない。~中略~
いつどこでも、すべての所につながる可能性があるというのは、身も蓋もなさすぎる。あまりに直截的すぎて、携帯電話は実は人と人とのコミュニケーションにはさほど適していないのだ。そのため、今や携帯は電話ではなく、メールのやりとりが主体になってしまっている。
便利にはなった。しかし人間関係が豊かになったわけではない。

133p
若者を許しておいてやろう、というおとながいなくなってしまった。それは、戦後生まれの世代とそのあとの世代が、まったくおとなになろうとはせず、いつまでたっても自分たちが若者のつもりだからである。上の世代がおとなになって、おとなを演じてくれなければ、10代や20代の若者は、若者にさえなれないのだ。若者にとってつまらない時代がやってきた。若者がおとな社会にとびこむには、札束で頬を叩き、ルールを無視して実績を作っていくライブドア的手法しか見出されなくなった。若者がゆっくりと殺され始めたのだ。


若者殺しの時代
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堀井 憲一郎
講談社

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2006.09.21

読書メモ:英語で読む万葉集

今年の春から母が大学に入学した。「英語の授業で万葉集を読むので、参考書を探して欲しい」と頼まれて見つけたのがこの本。パラパラと眺めるとなかなかおもしろそうなので自分も読んでみる。

万葉集の歌・リービ秀雄氏の英訳・さらにその歌に対するエッセイが付けられている形式。
エッセイでこの歌をどのように訳そうとしたのか、英単語を取捨選択していった過程がその理由と共に丹念に解説されている。

不思議なのが英訳のほうが、その歌の情景が鮮明に浮かんできたり、韻の踏み方がすばらしい歌があること。
もともと日本語で書かれているものが、英語という違う言葉を通すことで数倍理解が進むという不思議な体験ができる。2次元の理解が3次元になり、歌の情景が目に見えるような気がしてくる。

受験勉強時代は古文は好きな科目だったけど、なんとなく万葉集は読みづらかった記憶がある。その答えがなんとなく以下のくだりで分かった気がする。


P53
日本語がはじめて書き言葉になった時代の、その書き言葉の醍醐味なのである。

P92
万葉集の中の一番初期の歌を読んでいると、質素なようで何とも言えない響きをもった、直接的な表現に出会う。と同時に、日本語がはじめて書きことばとなった時代の、これがその書きことばなのである、~中略~というほとんど考古学的なスリルと感動をおぼえることがある。

まさに万葉集は「日本語がはじめて書き言葉になった時代」の最初期の作品であり、こなれていない表現もあるかもしれないが、逆に万葉集の表現をスリリングなものにしていると言える。このようなことは受験勉強時代に気づくはずもなく、当時の万葉集への苦手意識の原因がここにあったんだとちょっと納得できた。

万葉集を英語で読むと言うことに興味がない人が読んでも、万葉集の理解がさらに深まることは間違いのない一冊だと思う。


以下、気になったところの抜粋です。

110p
枕詞は英語に翻訳できるのか。~中略~
枕詞は、日本語の中でももっとも日本語らしいものであり、古代から贈られた「幸」でもある。現代の日本語の読者にとっても、分かるようで実はよく分からない、呪術の響きをもった、まさに島国の古代に独自のものなのだ。

114p
 「英訳万葉集」がアメリカで出たとき、ある書評で言われた。ひとつの枕詞を読むと、その新鮮さに感動する。しかし、まったく同じ枕詞が、また一首、また一首と使われると、作者の独創性を疑う。五度も六度も同じ表現に出会うと、苛立ちすらおぼえる。ところが、そのひとつの枕詞を百回も読むと、作者一人ひとりの独創性を重んじる近代文学とは違った、歌一首一首を超えた大きな表現の流れに気づき、また違った大きな感動をおぼえると同時に、近代文学とは違った必然性に気づき納得もする、という。

英語で読む万葉集 リービ秀雄 
岩波新書 本体740円

英語でよむ万葉集
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リービ 英雄
岩波書店 (2004/11)
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2006.09.05

読書メモ:カリスマ体育教師の常勝教育

タイトルだけから判断すれば絶対読まない本だ。でも読み進めているうちに、自分の目標を達成するためにそのまま使うことができるエッセンスが詰め込まれている本だと思った。

印象に残った点が2点ある。一つは「心・技・体」のバランスが大切だと言うが、「心」を大切にしている点。もう一つは、書くことに重点を置いている点だ。

社会人にとっての「心・技・体」は、いろいろなスキル「技」を磨くことに重点が置かれていると思う。「心」というとメンタルトレーニングとか、うさんくさい感じや、効果がよくわからないとあまり認識されていないと思う。
でも実際は、わかっているのに始められなかったり、知らないことがたくさん出てきてパニックに陥ったり、長丁場であきらめてしまったり、とか「心」に左右されることは多い。

でも自分でそれがわかっていても、どうやったらできるのか...また考え込んでしまう。で、悪循環におちいる
この本は「心」の重要性を認識した上で、どうやってその「心」を磨いて、強くして、整理してゆくのかというプロセスが具体的に明らかにされている。
特に「強くして、整理してゆく」という過程で「書くこと」の重要性が書かれている。

自分の日常生活で記録を付けたりブログをアップすることで、自分の頭の中が整理できたり、備忘記録になったりと「書くこと」の有用性は、なんとなく理解していた。
しかし、この書いたものが書いただけで孤立していて自分の生活や仕事の中へ結びついていない。
本書では実際に現場で使用された目標設定用紙が紹介されている。これに基づき、どのように目標達成へ導いていったかが明らかにされている。
自分の生活にこれをそのまま利用することは難しいが、自分なりにアレンジして使い始めてみた。大人がコレをやろうとするのは、結構恥ずかしいのだけど、なんとか継続していくつもりだ。

以下気になった点のメモ
36P
成功者に共通する特徴
 強い勝利意識と高い目標設定
スポーツは「心・技・体」のバランスが大切だと言うが、強い選手ほど「心」を大切にしている

41P
ゴールを定めてそのために何が必要なのか導く
「書くこと=文書化=思考」
目標をしっかりと設定し、過去の成功、失敗を分析。
心、体力、技の面で何に注意すればいいか細かく書き込ませて意識を高める。

49P
目標を達成したときの成功イメージを鮮明に描く
それを目標設定用紙に細かく、詳しく、書き込む。
その目標を潜在意識に書き込んで自分のものにして行く。

96P
タイミングイズマネー 今できることはすぐやらないとダメ。
すぐにやらないのは、目の前に当たりくじがあるのに、自らハズレを引いてしまうのと同じ

251P
理念があれば妨害には屈しない

カリスマ体育教師の常勝教育 原田隆史 
日経BP社 本体1400円

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原田 隆史
日経BP社 (2003/10/16)
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2006.08.17

読書メモ:CM化するニッポン

タイトルの通り日本のあらゆるメディアにCMが入り込んでいることを認識させてくれる。特に「見えない広告」の巧みさに、恐ろしさを感じる。
本書でのCMという言葉はは本来の意味のCommercial Messageと解釈した方が理解できると思う。
テレビを中心としたメディアで起こっていることが、ともかくCMに縛られていることに唖然としてしまう。それは公共放送であるNHKも無縁ではないし、国家も無縁ではない。
情報の洪水や、それとは逆に統制された情報漏洩によって人々に考えるヒマを与えない。それによってCommercial Messageを浸透させることがPR会社広告会社の目的だ。
自分たちはどのようにしたら、この「見えない広告」見抜くことができるだろうか?この本は冷静に考えるための材料を提供してくれている。

以下はおもしろかったところ、気になったところのメモ

 ・妻夫木聡と加藤あいがドラマで共演できない理由
 ・キムタクが出ていた月9ドラマ「エンジン」
  レースシーンがほとんどないのは?
  ヒロインが小雪なのは?  
 ・新聞の図書広告の抜け道
 ・PRで「国際社会の名誉ある地位」を買ってみる
 ・バレーボールがラリーポイント制になった理由は? 
 ・NHKの「BSアニメ夜話」 クレヨンしんちゃんの放送が3月末だったのはなぜ?

CM化するニッポン 2005年
谷村智康 WAVE出版 本体1400円

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